記事登録
2008年12月28日(日) 00時46分

直前にアクシデント 精彩欠き悔し涙の安藤中国新聞

 競技直前の6分間の練習中に、安藤と村主がぶつかった。このアクシデントで右ひざを負傷した安藤は、得意のジャンプで精彩を欠いた。

 連続ジャンプで得点を伸ばせず、終盤には転倒の減点もあった。安藤は「練習の途中から右足の筋肉が張ってきた。30パーセント以下の力しか出せなかった」と振り返り、その目には悔し涙を浮かべた。アクシデントの影響は明らかだったが、安藤は「村主さんも痛かったと思うので…」と言葉をのみこんだ。

 ただ3位は死守し、来年の世界選手権の切符は手にした。ことし3月の世界選手権では左脚を負傷し、演技途中で棄権した苦い思い出がある。安藤は「(3月は)悔しい思いをした。次は4回転をコンスタントに跳べるように練習していきたい」と雪辱を誓った。(吉谷)

【写真説明】女子フリーの競技直前の練習でぶつかり、転倒した村主章枝(右)と安藤美姫=長野市ビッグハット

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812280105.html