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2008年12月28日(日) 08時03分

海外旅行減少、移動手段は安く 年末年始ラッシュも不況の影産経新聞

 年末年始を故郷や旅行先で過ごす人たちのラッシュが27日、始まった。今年は暦通りに休めれば9連休。大型旅行が期待されたが、不景気の影響で海外は減少傾向を示し、国内は航空より安価な鉄道、高速バスの予約が堅調だ。

 JTBによると、23日〜1月3日の海外旅行者は前年より4・6%少ない58万人と予測。日航や全日空の国際線予約数も前年比5・6%減の約53万8000人と振るわない。

 一方、国内線の予約客は約256万8000人で前年比4%減。逆に、JRの新幹線や特急の指定席予約は3・8%増加した。JR東日本は「財布のひもが締まりがちな中で、移動手段には鉄道を選んでもらっているようだ」とみている。

 早くもピークを迎えたターミナル駅や空港のロビーは27日早朝から大混雑。JR東京駅の東海道新幹線のホームでは、家族4人で京都の実家に帰省するという茨城県ひたちなか市在住の会社員、中村光宏さん(29)が「正月は、実家で孫の顔を見せたい」。

 羽田空港から北海道旭川市へ家族旅行をするさいたま市見沼区の会社員、久保木克己さん(39)は「子供たちに旭山動物園を見せる」と笑顔で話した。

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