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2008年12月27日(土) 02時55分

かんぽの宿、オリックス譲渡を正式発表…雇用維持が決め手に読売新聞

 日本郵政は26日、保養宿泊施設「かんぽの宿」の全国70施設をオリックスへ譲渡すると正式発表した。

 2009年4月からオリックス子会社の「オリックス不動産」が運営を引き継ぐ。譲渡額は非公表。

 かんぽの宿は、郵政民営化関連法で2012年9月末までに廃止・譲渡されることが決まっている。今年4月から譲渡先の公募を始め、内外の投資ファンドなど30社が応募していた。しかし、世界的な景気悪化により価格交渉が難航。社員の雇用維持を最大限に配慮する観点からオリックスへの譲渡を決めた。ただ、関連施設のうち、東京都世田谷区のスポーツ施設が価格面で折り合わず譲渡対象から外れた。日本郵政は今後も、廃止を含めた検討を続ける方針だ。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20081226-OYT1T00528.htm