記事登録
2008年12月27日(土) 15時44分

<コミケ75>50万人のマンガの祭典、28日開幕 マクロスFに注目毎日新聞

 世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)75」が28〜30日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる。3日間で計3万6000のサークルが出展し、約50万人が来場。人気マンガや小説、音楽、ゲームソフトなどのパロディーやオリジナル作品が即売され、好きなキャラクターにふんするコスプレーヤーたちが華を添える。出版社やゲームメーカーが出展する企業ブースでは限定グッズが発売される。

【関連写真特集】08年夏に盛り上がった「コミックマーケット」のコスプレの様子

 コミケは75年、マンガ評論家の故・米澤嘉博さんらが立ち上げた同人誌即売会からスタート。96年夏から、東京ビッグサイトで開かれている。夏と冬の2回開催で、1日当たり15万人以上の入場者が訪れる。1日当たりの動員数は、「東京モーターショー」(9−13万人)や「東京ゲームショウ」(6−8万人)を上回る日本最大規模のイベントとなっている。

 1日約1万2000サークルが参加。ジャンルや内容、テーマにする作品によって出展日やエリアがおおまかに分けられ、今回は、初日がアニメやゲーム、特撮関連、2日目がマンガと音楽、同人ソフト、3日目はオリジナル作品が中心となる。人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズや、「ガンダム」シリーズ、4月に2度目のアニメ化が決まっている「鋼の錬金術師」などは定番だが、今年は「マクロスF(フロンティア)」の同人誌が増えそうだ。

 会場では、プロのマンガ家たちが雑誌などには描かない「同人作品」を販売していたり、「GTO」の藤沢とおるさんらのようにコミケからデビューする人や、「ひぐらしのなく頃に」の「07thエクスパンション」のように、10万本を超える同人ゲームソフトを販売するサークルもある。ファンはもちろん、出版社やゲームの開発者ら「プロ」たちが“原石”を探す場ともなっている。

 コミケのもう一つの華、「コスプレ広場」では、人気ゲームやアニメのキャラクターに成りきったコスプレーヤーが自慢のコスチュームを披露、ゆるキャラの「せんとくん」や「宮崎駿監督」など以外なキャラも登場し、多くのアマチュアカメラマンも集まる。

 午前中は人気サークルの作品や企業ブースの限定商品を求めるファンが全国から集まり、早朝から数時間待ちの列を作り、入場制限もされるので、初心者は、午後からの来場がおすすめ。会場も広く、全サークルの紹介や地図が掲載された電話帳のような分厚いパンフレット「コミケカタログ」(2000円)は必須アイテムだ。企業ブースでは、ゲームメーカーなど約140社が、限定グッズの販売や人気作家のサイン会、声優のトークショーなどの催しを開く。

【関連ニュース】
<写真特集>コミケ74:アニメキャラ強し 企業ブースのコスプレは“正統派”で勝負
<写真特集>コミケ73:コスプレも「初音ミク」人気 “必須アイテム”の長ネギは禁止に
<写真特集>特集:ひぐらしのなく頃に(1) コミケ発ミステリー ゲームからマンガ、アニメ、海外へ… “感染拡大
<写真特集>コミケ73:企業ブースのコスプレ花盛り ハヤテ、グレンラガン…人気キャラにスク水も登場

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081227-00000008-maiall-ent