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2008年12月27日(土) 13時04分

空港や駅、早朝から混雑も不況に帰省客も厳しい表情スポーツ報知

出国ラッシュで混雑する関西空港の国際線出発ロビー

 年末年始を古里や海外で過ごす人たちで、空港の出発ロビーやターミナル駅は27日早朝から混雑した。「旅行する雰囲気でない」「景気は悪いが、リフレッシュを」。深刻な不況の中、帰省客らも厳しい表情。海外は近場のリゾートやウォン安の韓国に向かう人たちが目立った。

 新幹線の改札口に列ができたJR東京駅。妻と2人の娘を連れ、新幹線と高速艇を乗り継いで松山市の実家に帰省する医薬品卸会社の男性会社員(45)は「売り上げが伸びず、ボーナスは出たけれど、毎年出ていた特別賞与は出ないかも。本当は飛行機が一番いいんですけど、値段が高いので」と厳しい表情。

 羽田空港は、午前中に出発する国内線のほとんどが満席となった。

 一方、円高メリットを狙って海外に向かう旅行客の出国もピークに。家族4人で成田空港からグアムに向かう東京都大田区の飲食店経営の男性(43)は「景気は悪いが、気持ちをリフレッシュしたい」。韓国に3泊4日で行く長野県須坂市の女性会社員(48)は「ウォン安でお得になった分だけ化粧品を買ったり、エステに行きたい」と話した。

 関西空港からサイパンに向かう大阪府高槻市の大学職員の女性(51)は「円高で旅費が安くなった。家族4人でゴルフざんまいの休暇を過ごします」と笑顔を見せた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081227-OHT1T00153.htm