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2008年12月27日(土) 23時47分

黒煙舞い、路上に並ぶ遺体=警察施設は血の海に−ガザ時事通信

 激しい爆発音とともに黒煙が舞い上がる。戦闘機から発射されたミサイルは、逃げ惑う住民を襲った−。イスラエル軍機が27日午前、パレスチナ自治区ガザに激しい空爆を加え、路上には犠牲になった市民の遺体が並べられた。倒壊した建物周辺では、パワーショベルを投入して救援活動が続いた。
 空爆の標的にされたガザ市内の警察施設ではこの日、ハマスの訓練生の卒業式が行われていた。しかし祝いの光景は血の海に一変。黒色のユニホームを着た訓練生らはグラウンドで息絶え、救援当局者は「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んで天を仰いだ。
 人口が密集するガザ市内では、負傷者を搬送する救急車がサイレンを鳴らして慌ただしく病院に駆け付けた。住民は、路上に並べられた身元不明の遺体の中に知り合いがいないか不安そうに見守っていた。 

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