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2008年12月27日(土) 23時28分

アクシデントに見舞われた安藤、自滅に課題痛感の中野産経新聞

 滑走直前の練習中に村主と衝突して転倒、右足を痛めた安藤。だが、アクシデントにも歯を食いしばっての演技で総合3位に残った。

 「ヒザを直撃。筋肉が緊張して、利き足で踏ん張れなかった。(思うようにできず)悔しかった…」。突然の苦しみを乗り切った複雑な気持ちで、演技後も涙をこらえるのに精いっぱい。それでも滑り切れたのは、来春への強い思いがあったからだ。「4回転を跳べるように」。世界選手権での本領発揮を誓った。

 SP首位で初優勝を狙った中野は、ミスが相次いだフリーで6位と大きく転落。総合で5位に終わり、4年連続の世界選手権メンバー入りを逃した。

 「自分らしく演技できなかったのが心残り」。振り返る表情に笑みはない。プレッシャーの中でライバルに勝つ大変さを改めて思い知らされたようで、「朝の練習は良かったのに、すごく緊張して気持ち的に弱かった。練習から本番だと思って取り組んでいかないと」。自滅した戦いに、課題を痛感していた。

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