記事登録
2008年12月27日(土) 11時36分

世界に精神的影響与えた指導者、08年首位はヨルダン王妃CNN.co.jp

ロンドン(CNN) 世界中から好感を寄せられ、写真写りが良く、動画投稿サイト「ユーチューブ」に専用のチャンネルを持つ王妃。CNNがこのほど実施した視聴者アンケートで、「今年、世界に最も大きな精神的影響を与えた指導者」に、ヨルダンのラニア王妃(38)が選ばれた。

アンケートは、シリーズ番組「ザ・スピリット・オブ・・・」が数千人の視聴者を対象に実施。コフィ・アナン前国連事務総長、環境保護を訴える科学者ジェームズ・ラブロック博士ら、過去1年間に同番組がインタビューした政治、スポーツ、科学などさまざまな分野の指導者の中で、ラニア王妃が最多の票を集めた。

ラニア王妃は93年、アブドラ皇太子(当時)と結婚してヨルダン王室に入った。99年にアブドラ国王の即位とともに28歳で王妃となり、現在4児の母。「国民はわが子同然」と語り、中東地域の教育改革や「知識格差」の解消、男女平等社会の実現といった課題に取り組んできた。今年4月には、ヨルダン国内の学校設備の向上を目指す新たなプロジェクトをスタートさせている。

王妃はまた、イスラム教やアラブ世界への固定観念を打ち砕こうと、ユーチューブにチャンネルを開設。若者らから募った質問を基に、イスラム文化のあらゆる側面を説明し、話し合いと理解を呼び掛けてきた。ユーチューブからは11月、先見的な業績をあげた人物に贈られる「ビジョナリー賞」を受賞。式典で公開されたビデオメッセージでは、チャンネル開設の動機として「(米ソーシャル・ネットワーキング・サイト大手)フェースブックではあまり友だちがいなかったから」「英エリザベス女王がなさることは何でも、私のほうが私のほうがうまくできるから」など10項目を挙げ、会場を沸かせた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081227-00000000-cnn-int