記事登録
2008年12月27日(土) 20時35分

<浅田真央>「いつもより攻めて」逆転V…「次は4連覇を」毎日新聞

 ◇フィギュアスケート・全日本選手権最終日(27日)

 滑り終えた浅田真央は一瞬天を仰ぎ、すぐ笑顔になった。SP2位から逆転で3連覇をつかみ、「次は4連覇を目指したい」。笑顔のなかったSP後とは違い、達成感があふれていた。

 SPでは3−3回転ジャンプをミス。まさかの2位発進だったが、だからこそ「いつもより攻める気持ちでやった」。3回転半(認定は2回転半)−2回転トーループを跳ぶと、続いて3回転半(認定は2回転半)。中盤の3回転サルコウが1回転になるミスがあったが、それを引きずらず、直後の3−3回転ジャンプに集中。2つめが回転不足で2回転と認定されてしまったが、「ジャンプに入る前、GPファイナルのときよりスピード感もあったと思う」と収穫もあった。

 男子でも難しいとされる、最近は1回のプログラムで2度のトリプルアクセルを組み込むなど、今季の進歩ぶりは目覚ましい。その体力は、地道なトレーニングに裏打ちされたものだ。今春から指導をしている牧野講平トレーナーは、「トレーニングは面白いものではないが、彼女は前向きに上を目指して頑張っている」と感心する。スケートは、同じ足で跳び、同じ方向に回ることで筋肉の付き方が偏ってくるため、牧野トレーナーと一緒にバランスを良くするトレーニングに励んでいる。

 出場が決まった世界選手権(来年3月・米ロサンゼルス)には、バンクーバー五輪の出場枠がかかる。「コンディションをベストに持っていけるようにしたい」。演技の完成度を高めるため、歩みを止めることはない。【山本亮子】

【関連ニュース】
全日本フィギュア:浅田真央、2位から逆転して3連覇
フィギュア:高橋「けが、よかった」 リハビリに励む
全日本フィギュア:中野がSP首位 真央2位、安藤3位
全日本フィギュア:浅田真「ミスなしで」女子5選手が抱負
全日本フィギュア:25日開幕 女子は浅田真の3連覇有力

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081227-00000081-mai-spo