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2008年12月27日(土) 19時14分

山形新幹線が倒木で5時間不通に、帰省客に影響読売新聞

 27日午後1時42分頃、福島市庭坂のJR第2芳ケ沢トンネル付近で、走行中の東京発山形行き下りの山形新幹線「つばさ181号」(7両編成)が倒木に接触し、下り線が停電、停車した。けが人はなかった。

 上下線合わせて16本が運休し、午後6時32分に運転を再開したが、約8000人に影響が出た。

 JR福島支店の発表によると、倒木は車体と架線の間に倒れ込んでいる状態で、倒木が架線にも接触したため、停電したとみられる。

 乗客約360人は午後3時頃から、はしごで下車し、約50センチほどの雪が積もる中、現場から数十メートル先で待機した上りの「つばさ116号」まで歩いて乗り換え、午後5時、福島駅の在来線ホームで降りた。大半の乗客は、仙台経由で山形方面へ向かったという。

 福島駅構内は、大きな荷物を抱え、疲れ切った表情の家族連れらであふれた。体調不良を訴えたり、「指定券はどうなるんだ」と駅員に詰め寄ったりする乗客もいた。

 複数の乗客によると、「つばさ181号」は、トンネル手前でガタガタと揺れながら停車。車内は停電し、非常灯だけになり、先頭側の車両はトンネル内で止まったという。

 子供を連れて山形市に帰省途中だった千葉県の女性(38)は、「走っている最中に上からドーンという音が聞こえた。車内がざわつき、とても驚いた」と話した。

 6歳と2歳と女の子を連れて山形市に帰省途中だった東京都の冨士知子さん(38)は、「子供がとても怖がった。疲れているので帰省はあきらめ、福島駅の近くでビジネスホテルでも探そうと思います」とあきらめ顔だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081227-00000046-yom-soci