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2008年12月27日(土) 19時08分

飲酒運転ダメ!振る舞い酒を中止 御神酒はお持ち帰りで産経新聞

 全国各地の神社や寺院で新春準備が進むなか、広島県福山市の三蔵稲荷神社で、初詣で客らの飲酒運転防止のため、小瓶に詰めた持ち帰り用の振る舞い酒を用意している。同神社では「飲酒運転撲滅の一助になれば」と力を込める。

 正月三が日で毎年約10万人が訪れる同神社では、振る舞い酒が恒例行事だった。車で訪れる初詣で客も多いため「飲酒運転お断り」の張り紙で対応してきた。しかし、実際に守られているのか、確認できないのが実情だった。

 このため、同神社の石川紘彦宮司(68)が持ち帰りを発案。昨年の正月から、振る舞い酒を中止し、100ミリリットルの小瓶に酒を移し替えた「御神酒」を初詣で客に手渡すようにした。

 今年も今月25日に市内で700本の瓶詰作業を実施。このうち500本については、たるに入れて新年を迎える際に鏡割りを行い、1家族に1本ずつ手渡すことにしている。

 初詣で客の飲酒運転防止に向けた取り組みは全国的にも広がっており、生田神社(神戸市中央区)では18年の秋以降、初詣でも含め、振る舞い酒を中止。書写山円教寺(兵庫県姫路市)でも振る舞い酒を取りやめ、お守りなどをプレゼントしている。

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