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2008年12月27日(土) 19時03分

明治時代前までの風習復活 西宮神社で「逆さ門松」産経新聞

 商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、西宮神社(兵庫県西宮市)で27日、迎春準備が行われ、松の枝を下向きに飾る珍しい「逆さ門松」が拝殿前にお目見えした。えべっさんを迎えるための明治時代前までの風習を復活させた。

 同神社の門前町では、「十日えびす」の前日に馬でえべっさんが町を練り歩くことから、門松の松が刺さらないよう、枝を下向きに付けて飾っていたと伝えられている。しかし、明治時代以後はその風習は姿を消していた。

 同神社は、参拝客にもっと伝統を楽しんでもらおうと、絵巻物「西宮大神本紀」に描かれる江戸時代の門前町の様子を参考に試作を重ね、逆さ門松の復活にこぎつけた。

 完成した逆さ門松は、長さ約6メートルの竹に、通常は上向きに飾っていく松の枝を下向きに取り付けた珍しい格好。拝殿脇の左右2カ所に設置された。

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