記事登録
2008年12月27日(土) 19時00分

高知中央が歴史刻む初陣、大八木GMは成長に涙 高校ラグビー産経新聞

 「2トライに自信を持とうや。高知県のラグビーの新しい幕開けや」。悔し涙を流す選手を大八木淳史ゼネラルマネジャー(GM)が励ました。創部2年目でラグビーの聖地を踏んだ高知中央は10−78の完敗。それでも、必死に戦った生徒の姿が誇らしくもあった。

 高知は県予選出場校がわずか4校。ラグビーが盛んな地域ではない。同校も野球やサッカーで特待生を受け入れているが、ラグビー部は他クラブの退部者の受け皿として創部。同志社大−神戸製鋼でFWとして活躍した元日本代表の大八木GMが昨春に就任し、神戸の自宅から週に数度通って生徒を指導してきた。

 主将のWTB加藤もバスケットボールの特待生として入学したが、1年を持たずに退部した生徒だった。昨年の冬にも練習をさぼるようになった時期があったが、大八木GMにあこがれて入部してきた下級生の姿を見て、「1年生に負けたくない」との思いが沸き上がった。「あのままラグビーを辞めていたら、同じことを繰り返すところだった」と振り返る。

 平工との力の差は大きく、敵陣に攻め込めない展開が続いたが、前半19分の加藤のトライでチームは沸いた。「今の3年生はラグビーの素人ばかり。満足な練習ができず、みんなに迷惑をかけたと思う」。試合後、主将自ら「ごめんな」と仲間の肩をたたいて回った。「加藤が謝るのを見るのは初めてやなあ…。もう、ドロップアウトした連中なんかじゃない」。強気な大八木GMも気がつけば、涙をぬぐっていた。(丸山和郎)

【関連記事】
帝京大“銭湯”態勢OK ラグビー大学選手権
報徳学園、5度目対戦で悲願の初勝利 高校ラグビー
富山工、11大会ぶりの勝利 高校ラグビー
選手宣誓は「百点」 高校ラグビー
薫田監督は“キャラ”重視 U−20ラグビー日本代表

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081227-00000561-san-spo