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2008年12月27日(土) 19時00分

朝青龍けいこ納め 来年は土俵人生を左右する1年に産経新聞

 大相撲の横綱朝青龍(28)が27日、東京都墨田区の高砂部屋で、部屋のけいこ納めに参加し、年内のけいこを打ち上げた。初土俵から最悪といえる1年を終えた優勝22度を誇る大横綱は来年、土俵人生を左右する1年に臨むことになる。

 しこやすり足、スクワットで体をほぐした朝青龍は、朝赤龍を相手に11番の申し合い。10勝1敗と圧倒すると、そのままぶつかりげいこで朝赤龍に胸を出し、最後は若い衆を相手にぶつかって平成20年のけいこを締めくくった。

 万全ではない左ひじにはテーピングとサポーター。違和感は相変わらずで「だいぶよくなってはいるが、突き放すときはまだまだ気になるな」と首をひねる。来年1月11日初日の初場所(東京・両国国技館)までの完治は厳しそうだ。

 「いいことも悪いこともあった」と振り返るこの1年。いいことには「春場所優勝とモンゴル巡業」を、悪いことには「3場所連続休場」を挙げる。優勝が1度にとどまり、休場が3場所に上ったのは横綱昇進後ではともに最悪だった。

 誰よりも本人が自覚しているだろうが、横綱にふさわしい成績とはとてもいえない。最高位に見合う成績を残せない横綱の選択肢は、土俵を去ること以外にない。来年は仕切り線からではなく、徳俵に足をかけた状態からのスタートになる。(奥山次郎)

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