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2008年12月27日(土) 19時00分

<労働組合>日野自動車ユニオン、雇い止め撤回もちつき訴え毎日新聞

 雇用契約を打ち切られた日野自動車日野工場(東京都日野市)の期間従業員らで結成した労働組合「日野自動車ユニオン」が27日、工場近くの公園で結成記念の「もちつき大会」を開き、雇い止めの撤回などを訴えた。

 組合員のほか、支援する全日本建設運輸連帯労働組合のメンバーら約50人が参加。雇用と住まいの確保に向け、団結して会社側と折衝していくことを確認した。参加者は「解雇をやめろ」などと声を張り上げながら、きねを振り上げた。

 日野自動車は期間従業員700人の削減を打ち出している。大半は会社の寮に入っており、雇い止めになれば住む場所も失われる。

 佐藤弘之委員長(32)は11月、契約期間満了の12月末以降は契約を更新しないと会社から通告された。団体交渉や現状を訴えるビラ配りなどの運動をしてきたが、状況は変わっていない。「経済状況はさらに悪くなり、今後も多くの期間社員が解雇されると思う。会社は我々を人間扱いしてほしい」と話した。

 また、来年1月末に契約が切れる期間社員の男性(25)は「まだ会社から何の連絡もないが、自分も更新されないかもしれない。寮を出されたら、どう生活すればいいのか」と不安を募らせた。【山本太一】

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