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2008年12月27日(土) 01時35分

<飛騨牛偽装>「丸明」前社長を起訴 2500万円で保釈毎日新聞

 岐阜県養老町の食肉卸売会社「丸明(まるあき)」による飛騨牛偽装事件で、岐阜地検は26日、丸明前社長の吉田明一容疑者(65)を不正競争防止法違反(誤認惹起(じゃっき)表示)の罪で岐阜地裁に起訴した。岐阜地裁は弁護人の申請を受けて保釈を決定し、吉田被告は同日夜、保釈された。保釈金保証金は2500万円。

 同様に送検された専務を務める吉田被告の次男(38)と、同社養老店責任者の妹(56)、法人としての丸明は同日、それぞれ大垣簡裁に略式起訴された。次男は30万円、妹は50万円、丸明は100万円の罰金納付命令を受け、いずれも即日納付した。

 起訴状によると、吉田被告らは07年10月中旬〜11月中旬、丸明養老店で4等級を含むすき焼き用牛肉を詰めた1000箱(1箱約600グラム)に「飛騨牛最上級品5等級」と印刷されたシールを張って品質を誤認させる表示をし、07年11月15日と22日の2回販売した。

 この肉は、大手ビール会社のキャンペーンでプレゼントとして使われた。【山田尚弘】

 ▽丸明の山田哲也社長のコメント 多大なご迷惑をおかけし、心より深くおわび申し上げます。法令順守を最優先事項として活動していく所存です。

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