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2008年12月27日(土) 11時10分

【有馬記念】マツリダ貫禄だ…これ以上何を望むデイリースポーツ

 「有馬記念・G1」(28日、中山)
 決戦が近づいてきた。しかし、ディフェンディングチャンピオンに気負いは感じられない。
 冷たい北風が吹き荒れる26日の金曜朝の美浦トレセン。いつものように坂路を軽く(4F64秒6)上がってから、マツリダゴッホはWコースへ姿を見せた。これまたいつものようにゆったりと脚を伸ばしながら周回する。その落ち着き払った動作には貫禄さえ漂っている。「気分良く走っていたね。いつも通り。奇をてらうこともないしね」と国枝師も、いつも通りのコメントで状態の良さを伝えた。
 前日に決まった枠順は真ん中から外めの(10)番。「ホントは内の偶数が良かったけど、どこかの新聞に(3)番の次にいいのが(10)番だって書いてあったなあ」とニヤリ。(3)番は昨年、ゴッホが着けて波乱を呼んだ番号だ。「ジャパンCの時と同じように、状態はいいレベルできているよ。ゴッホも“これ以上、何を望むんだ”って思っているはずだよ」と楽しそうに笑った。
 担当する藤井調教厩務員も笑顔だ。「昨年もすごく状態が良かったんですよ。だけど、あのメンバーにどこまでやれるかって感じでしたからね。ひとケタにでもくればってね。でも勝つとは…」。9番人気で頂点に立った昨年を振り返った。その当時に比べても状態は引けを取らないとも言う。「昨年は人気もなかったし、気楽でしたからね。今年はマークされるし、相手も強いですよ」と控えめに話すが「ジャパンCの時も追い切ってからグンと良くなってきたし、今回もそんな感じですね。状態面では自信を持っていけます」とキッパリ。
 陣営の合言葉は“連覇”の2文字。「とにかくいい状態で出られるのはうれしいね。楽しみにしているよ」とはトレーナー。出来に一点の曇りもない。

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