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2008年12月27日(土) 10時16分

阪神“星野SDライン”で助っ人獲り強化デイリースポーツ

 阪神は26日、来年1月1日付の球団人事を発表し、外国人選手の調査・獲得にあたる編成部渉外担当が、同部国際担当として組織強化された。調査・獲得の実務責任者である三宅徹・同部課長とともに、新たに星野SDの専属広報を務めていた山中利彦・広報部課長が、同部次長(国際担当)に昇格就任。星野SDの持つ米国ネットワークを、外国人獲得に生かす体制が整った。
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 09年の初日の出とともに発令される猛虎フロント人事で、外国人選手獲得業務への改革が行われる。坂井オーナーが、昨今の阪神外国人選手が不調続きである問題に対し、獲得ルートなどを抜本的に見直す必要性を唱えたことが、組織改革として反映された格好だ。
 編成部の「渉外担当」を「国際担当」として組織変更し、事実上の調査・獲得の実務責任者となる次長ポストに、三宅氏と並ぶ形で、山中氏が起用された。南球団社長は「もう少しテコ入れをして、新しい手だてを考えていこうということです」と説明した。
 山中氏は、今後、国際担当業務がメーンとなるが、星野SDの専属広報業務も兼任する。これまで星野SDに帯同して、北京五輪など数々の国際舞台を踏んだ経験を調査活動に生かすとともに、星野SDと球団をつなぐ窓口の役割も果たす。
 球団内には「北京五輪も終わり、来年は星野SDに、腰を落ち着けて球団運営に協力してもらえると思う。特に外国人獲得の面で力を発揮していただけたら」(球団幹部)と、星野SDが持つ米球界での人脈などを外国人獲得業務に生かしたい狙いもある。
 坂井オーナーも今回の山中氏起用について「特に星野SDありきではないですが、そういう局面になれば」と、必要となれば星野SDに協力を求める可能性を示唆した。
 一方、三宅氏は管理部次長兼任となり、チームに帯同しての通訳業務も行う。「(新外国人を)獲ってきた人が現場でついて、ケアも行うということ」(南球団社長)と、1日も早く日本野球になじむためのサポート業務も盛り込まれた。

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