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2008年12月27日(土) 10時16分

岩隈3年11億!来季パ投手最高俸デイリースポーツ

 楽天の岩隈久志投手(27)が26日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、出来高とタイトル料を含め3年総額11億円の大型契約を結んだ。21勝右腕の来季年俸は3億円となり、パ・リーグ現役投手では最高年俸の勲章を手に入れた。
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 体調不良も吹き飛ぶビッグボーナスだ。「最大限に評価をしてもらった。ジャパニーズドリームですね」。数日前は41度の発熱に苦しんだ岩隈が、これ以上ないご褒美に笑いが止まらなかった。
 山崎武の2年を上回り球団史上最長の3年契約で総額11億円。フェルナンデスの2億円(07年)の球団最高年俸を突き抜け、3億円は現役投手の来季リーグ最高額だ。
 今季は21勝4敗、防御率1・87。最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠に輝いた。リーグMVP、沢村賞などタイトルを総なめ。大盤振る舞いの米田球団代表は「今年の彼の活躍を見れば、これくらいの金額はおかしくない」と話した。
 契約年数は両者の思惑が合致した。岩隈は04年に15勝して以来、肩やひじの故障に悩み続けただけに、焦らずじっくりと調整したい意向があった。球団側も早ければ10年に国内FA権、11年に海外FA権を取得するエースに対し、最大限の誠意を見せた形だ。
 来年3月のWBCではレッドソックス・松坂、日本ハム・ダルビッシュと先発3本柱として期待される。クライマックスシリーズ進出を目指すチームでは、選手会長としてけん引しなくてはならない。
 「ハードルは高くなるが越えていかなきゃいけない。また、挑戦という気持ちです」。故障から復活し、野球界の顔となった楽天のエース。勝負の1年となる来季に真価が問われる。

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