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2008年12月27日(土) 10時09分

渋井、世界切符獲る!/大阪国際マラソンサンケイスポーツ

 来年8月のベルリン世界選手権の代表選考会を兼ねた「2009大阪国際女子マラソン」(09年1月25日)の出場選手が26日、発表された。北京五輪1万メートル代表の渋井陽子(29)=三井住友海上=を筆頭に、同じく北京五輪1万メートル代表の赤羽(あかば)有紀子(29)=ホクレン=ら初マラソン組も含め、実力者がそろった。残り4つの世界切符をめぐり、激しいバトルが繰り広げられる。

 もう失敗は繰り返せない。「世界切符争奪戦」第2ラウンド。渋井が、事実上のラストチャンスにかける。

 「東京の悔しさ? 忘れました。とりあえず気合が入りすぎるとよくない。力を抜いて勝負したいと思います」

 11月の東京国際女子マラソンは終盤の失速で4位。表彰台で号泣した。どうしても世界切符がほしい…。執念は行動に表れた。トップ選手としては異例となる中2カ月、69日でのフルマラソン再挑戦だ。

 来年8月の世界選手権代表5人は、主要3大会から3人が内定し、残る2人は海外主要レースの結果なども加味されて決まる。東京で敗れ、大阪もとなると、代表は絶望的。残された道はVしかない。

 「体の状態がよくて、絞れている」と所属する三井住友海上の渡辺監督は調整に太鼓判を押す。12月の全日本実業団では3区で8年ぶりの区間賞を獲得するなど体調は万全。現在は中国・昆明で合宿中で、過酷な高地トレで最終調整に入った。

 「もちろん大阪で決めたいけど、ダメなら(名古屋も)行きますよ! 走れる体があるんで勝つまでやりますよ!!」。そうは言うが、むろん3度目の正直はない。01年大阪で初マラソン初優勝を飾った後、過去2度の浪速路は9位、10位…。長年そっぽを向き続けるナニワの女神を、今度こそふり向かせる。

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