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2008年12月27日(土) 10時06分

署長が部下十数人にセクハラ!食事中、カラオケで、ダンスでもスポーツ報知

 国家公安委員会は26日、部下の女性署員十数人の体を触るなどのセクハラ(性的嫌がらせ)をしたとして、福島県警いわき中央署長の大内隆警視正(57)を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にした。大内署長は同日付で退職した。12月中旬ごろ、県警本部に被害情報が寄せられ事態が発覚。大内署長は飲食店などでカラオケやダンスをした際、女性署員に触ったりしたという。「被害女性には大変申し訳ないことをした」と話し、自らの行為を認めている。

 福島県警によると、大内署長は今年4月中旬ごろから12月上旬ごろの間、同県いわき市内の飲食店などで、隣の席に座ったりダンスやカラオケのデュエットなどをした際、女性署員十数人の肩を抱いたり、太ももを触るなどした。

 大内署長は「被害女性には大変申し訳ないことをした。自分の行為が浅はかだった。幹部職員でありながら、信頼を損なうことをしてしまった」と話しているという。

 福島県警は、大内署長のセクハラを知っていたのに止めなかったとして、いわき中央署の副署長(57)ら2人を本部長注意とした。

 12月中旬ごろ、県警本部に被害情報が複数寄せられて発覚。県警が調べたところ、複数の署員が被害を申し出たという。その以前にも一部の署員がセクハラ被害などを上司に相談するなどしていたという。大内署長はセクハラを認めた上で、同月15日から無期限の休暇を取っていた。

 県警の新岡邦良警務部長は「極めて残念。多角的な検討を行い、このような事案の絶無を図りたい」と述べた。大内署長は郡山北署長や県警本部の警務課長などを経て、今年3月の発令でいわき中央署に異動した。

 警察内では、こうした“上司による部下へのセクハラ行為”が過去に多発している。03年には50代の奈良県警警視が、部下の女性に車内でセクハラ行為をしたとして懲戒処分。02年には56歳の警視庁警視が、部下の女性数人にセクハラ行為をしたとして、懲戒処分となっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081227-00000077-sph-soci