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2008年12月27日(土) 10時06分

越智、球団新71試合登板へ“山ごもり”隠密トレスポーツ報知

 巨人・越智大祐投手(25)が、来年1月の自主トレを静岡・掛川市内で行うことが26日、分かった。米国や沖縄でのトレーニングも計画していたが、他球団の選手も多いことから、より練習に集中できる静かな環境で、徹底的に走り込むことを選択した。また、来季の目標として「70試合は投げたい」とシコースキー(現ロッテ)が持つ70試合登板の球団記録更新を掲げた。

 鉄腕の口から飛び出したのは意外な地名だった。「来年1月は静岡でやります」越智がキャンプインまでの自主トレ先に選んだのは、温暖な南国ではなく、1月の平均気温が6度という静岡・掛川だった。「まずはキャンプについていけるように体をつくります」真冬の大自然で走り込み、長いシーズンを戦う土台を作る考えを明かした。

 当初は、米国や沖縄といった温暖な場所での自主トレを計画していた。だが、「他球団の選手がたくさん来るらしいんです。ごちゃごちゃしてる中でやるのも嫌じゃないですか」寒さが厳しさを増すこの時期は、多くの選手が南国に集結する。より練習に集中するため、早大の後輩・宮本(日本ハム)と2人での“隠密トレ”を決断した。

 約2週間滞在する掛川は自然が豊かで、練習に集中できるメリットがある。「外周が8キロくらいある施設があるんで、そこを走ります」とすでにランニングコースも頭に入っている。「掛川球場を使わせてくれるみたいなんです」とキャッチボールなどを行う環境も整っている。さらに「温泉が近くにあるみたいなんで、入るつもりです」と話すなど、練習環境は申し分ない。

 今季は4月中旬から約1か月間も2軍にいながら、68試合に登板し、3勝3敗10ホールド、防御率2・40と一気にブレークした。「来季は70試合は投げたい。登録抹消がなければ今年もいけましたからね」05年にシコースキー(現ロッテ)がマークした70試合登板の球団記録に照準を定めた。大歓声の東京Dのマウンドをイメージしながら、“山ごもり”で体力を充電する。

 ◆昨オフの越智の自主トレ 年内はG球場を中心に都内で自主トレを行い、1月には早大の先輩・和田(ソフトバンク)に弟子入り。横浜・松家や日本ハム・宮本らと宮崎で合同自主トレを行った。技術練習、体力強化だけでなく、和田の講義も受講。「腰の回転」、「内転筋の重要性」、「体の仕組み」などをテーマとした話を聞き、投球理論を学んだ。

 

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