2008年12月27日(土) 10時05分

楽天・岩隈、３年総額１１億円！パ投手最高（サンケイスポーツ）

　今季２１勝を挙げパ・リーグＭＶＰに輝いた楽天・岩隈久志投手（２７）が２６日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、球団史上最高最長となる３年総額１１億円の大型契約を結んだ。単年計算でもパ・リーグの現役投手では最高年俸となり、名実ともに球界を代表するエースとなった。

　３日前に４１度の高熱でダウン。ようやく平熱に戻った岩隈の体が、再び熱を帯びた。

　「最大の評価をしてもらいました。自分の希望に届いて、気持ちよくサインできました」

　今季年俸１億１０００万円から、年俸は狙っていた３億円の大台に到達。３年契約は球団史上最長、ベースとなる３年９億円ももちろん球団最高で、今季獲得した最多勝、勝率、防御率、ベストナイン、ＭＶＰのタイトル料と出来高払いを含め総額１１億円。米田球団代表も「今年の活躍を考えれば当然」と胸を張る、不況などどこ吹く風の超大型契約だ。

　「この球団にきたときから、強いチームを作りたいと思っていた。複数年は自分からお願いしました」と明かした岩隈。楽天入りしてから温めてきた優勝という夢に、手応えが感じられるからこそ複数年を希望した。順調なら２年後に取得する国内のＦＡ権を凍結した形の契約も、楽天で優勝したいという強い気持ちの表れだ。

　「ハードルは高くなるが、乗り越えないといけない。チームが優勝するために、自分が引っ張っていきたい」

　来季からは選手会長にも就任し、名実ともにチームの中心となる岩隈。日本代表入り確実のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）も控える０９年は、個人だけでなくチームでのタイトル奪取を目指す。

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