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2008年12月26日(金) 21時36分

脱税の小川元府議を起訴 大阪地検、年明けに再逮捕へ産経新聞

 所得税約2億5000万円を脱税したなどとして、大阪地検特捜部は26日、所得税法と国税徴収法違反の罪で、元大阪府議の弁護士、小川真澄容疑者(64)を起訴した。小川被告は偽造旅券で出国した旅券法違反などの疑いもあり、特捜部は年明けにも再逮捕する方針。

 小川被告は逮捕時に数億円の借金があり、調べに対し「坂を転げ落ちるように借金が膨らんで税金を納める気にはなれなかった」と供述。フィリピンに逃亡した理由については「借金生活から逃れて遠くへ行ってしまいたかった」と話しているという。

 起訴状によると、小川被告は平成18年、日本料理店「多幸梅」の本社ビル(大阪市北区)の転売にかかわり、約7億円の報酬を得たにもかかわらず所得申告をせず、約2億5000万円を脱税。

 これと別に所得税約3億5000万円を滞納していたため、差し押さえを逃れる目的で自身の関係会社名義の口座にこの報酬を隠した。

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