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2008年12月26日(金) 17時27分

<ソマリア派遣>憲法上の疑義ない…小沢氏が一定の理解毎日新聞

 民主党の小沢一郎代表は26日、政府がアフリカ・ソマリア周辺海域の海賊対策として、自衛隊法に基づく海上警備行動を適用して海上自衛隊護衛艦の派遣を検討していることについて「基本的に自国の船舶を警備することに憲法上の疑義はない。海上保安庁でもできることだ」と述べ、一定の理解を示した。水戸市内で記者団の質問に答えた。

 一方で、政府が検討している海賊対策の新法への賛否については「分からない。今から言われたってしょうがない」と明言を避けた。インド洋の給油活動やイラクへの自衛隊派遣が特別措置法に基づき行われたことを「憲法解釈をはっきりしないで、法律を作ることによってなし崩し的に勝手なことをするのはいいことではない」と批判したうえで、政府に対し「憲法に抵触しないという解釈をきちんと示したうえで実施の法律を作るべきだ」と求めた。

 ソマリア沖の海賊対策について、平野博文幹事長代理は26日の記者会見で「国際社会に重要な問題。今政調の担当部局で検討している」と述べた。【渡辺創】

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