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2008年12月26日(金) 13時28分

<名誉棄損>週刊現代記事で御手洗会長勝訴…地裁が賠償命令毎日新聞

 キヤノンと同社会長の御手洗冨士夫・日本経団連会長が、旧日本軍の731部隊と関係があるかのように書いた週刊現代の記事や広告で名誉を傷付けられたとして、発行元の講談社と筆者に計2億円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁(鶴岡稔彦裁判長)は25日、講談社に200万円の支払いを命じた。

 問題となったのは、「キヤノン 御手洗会長と七三一部隊」と題した同誌07年10月20日号の記事。鶴岡裁判長は表紙や広告に掲載された、この見出しについて名誉棄損を認め、「記事は731部隊との関係を何ら論証していない。根拠がないのに、読者の興味を引くため記載したと言わざるを得ない」と指摘した。【銭場裕司】

 ▽キヤノンの話 違法性が認定され、講談社に法的責任があると判断されたことは妥当と評価する。

 ▽講談社広報室の話 記事の正当性を認めながら、表紙・広告のみに原告の評価に打撃を与えるおそれがあるとした判決は承服しがたい。控訴する。

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