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2008年12月26日(金) 09時00分

掛布氏“リストラ危機”で市税滞納 豪邸一時差し押さえサンケイスポーツ

 プロ野球、阪神タイガースの元内野手で野球解説者の掛布雅之氏(53)が、大阪府豊中市の自宅を一時、差し押さえられていたことが25日、分かった。

 固定資産税や住民税の滞納があったとみられる。一方で、解説を務める日本テレビでは来季の契約について「現状白紙」の回答。“リストラ危機”に直面しており、かつてのミスター・タイガースはがけっぷちだ。

 関係者の話を総合すると、豊中市が掛布氏の自宅を差し押さえたのは11月14日だった。税金の長期滞納があったことは明白。その後支払いに応じたとみられ、今月に入ってすぐに差し押さえは解除された。

 かつての隆盛を物語るように、掛布氏の自宅は地上4階、地下1階の豪邸。ガレージは車4、5台収容できるスペースだが、固定資産税など、年間4期分納も可能な税金を払えない状況とは何なのか。ある球界関係者は「豊中で経営していたお好み焼き店など、事業失敗で多額の借金に苦しんでいる」と語る。また、一部週刊誌では「破産寸前!?」とまで報じられている。

 甲子園球場のホットコーナーで躍動した背番号「31」。現役引退から20年が経ち、その財政状況は火の車となっているもようだが、一方で“本職”ともいえる野球解説業にも赤信号が灯った。

 掛布氏が現役引退後、解説者として務めてきた日本テレビが、来季の契約延長に対し、慎重になっていることが明らかになった。この日、同局スポーツ局幹部が「今年の解説者は8人いましたが、来季の放送試合数がまだ未定。それによって、このまま8人全員と契約するかは白紙の状態」と語った。

 2008年度9月の中間期連結決算で12億円の赤字となった同局。厳しい経営を強いられる中、推定1000万円単位の高額ギャラを支払ってきた掛布氏の扱いは、慎重にならざるを得ない。巨人戦視聴率の低下に伴い、中継試合数も減少すれば、1試合当たりの単価が割高になるからだ。

 “一時”とはいえ、自宅差し押さえは穏やかな話ではない。解説者も“リストラ危機”。掛布氏の今後が気がかりだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000500-sanspo-ent