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2008年12月26日(金) 03時01分

全役員の報酬削減へ=増資は最大1.5兆円−農林中金時事通信

 農林中央金庫は25日、上野博史理事長以下全理事13人の報酬を削減する方針を固めた。株式や外貨建て証券化商品などの市場運用で多額の損失が発生、大規模増資に追い込まれた責任を明確化する。また、財務基盤強化のため3月までに実施する増資の規模については、最大1兆5000億円とする方向で最終的な調整に入った。
 報酬削減案は、年明け以降、外部有識者で構成する報酬審議委員会で検討した上で6月の総代会に諮る。役職によって削減幅に差を付けるが、「損失は経営全体の責任」と位置付け、市場運用に直接関与しない理事の報酬もカットする。
 農林中金は来年4月から4カ年の経営計画をスタートさせるが、この計画期間中は役員報酬を減額することになりそうだ。 

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