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2008年12月26日(金) 10時13分

「母べえ」の次は吉永小百合と鶴瓶姉弟役日刊スポーツ

 山田洋次監督(77)の新作が「おとうと」に決まり、吉永小百合(63)笑福亭鶴瓶(57)が姉弟役で出演することが25日、分かった。東京で薬局を営む姉吟子と、大阪で浪曲師を目指し自由気ままに生きてきた弟鉄郎のきずなを描いた内容で、山田監督にとっては「十五才 学校4」以来、10年ぶりの現代劇だ。来年1月にクランクインし、公開は10年1月予定。
 今年1月に公開された「母べえ」では親せきという設定だった2人が、さらにぐっと近づいて姉弟を演じる。山田監督は「2人が四つに組んだらどんなに楽しい芝居になるだろうかと、『母べえ』の時からイメージしていました。不条理でいとおしくて、悲しい姉弟の物語を軽やかな笑いの中に描きたい」と話した。
 偶然と縁が重なって、山田監督、吉永、鶴瓶の3人がそろった。今年2月、市川崑監督が亡くなった時、山田監督と吉永はベルリン映画祭に参加中だった。2人とも好きな市川作品が「おとうと」で話が弾んだ。すでに山田監督は、市川版「おとうと」の姉弟が大人になったら…という想像をふくらませた作品構想を抱いていたため、帰国直後に2人にオファー。同じタイトルを付け市川監督にオマージュをささげた形で、山田監督オリジナルの物語になる。
 吉永は「山田組の撮影現場に戻ることができて幸せです。鶴瓶さんの手を握りしめて、弟へのあふれる思いを演じます」、鶴瓶は「僕でええんかなと思いましたが、人生の中でこんなことはないと決心しました」とコメントした。ほかに蒼井優、加瀬亮らが出演。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000034-nks-movi