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2008年12月26日(金) 16時48分

首相が反乱勢力への政権移譲を発表、クーデター起きたギニアCNN.co.jp

(CNN) 大統領死去後に軍の一部がクーデターに訴え、政府と対立していたアフリカ西部のギニア情勢で、スアレ首相ら政府指導陣の約30人が25日、首都コナクリの軍基地で反乱勢力のカマラ陸軍大尉と会談、政権を移譲する考えを示した。国営紙などが報じた。

首相は会談で、大尉を「大統領」と呼んだという。カマラ氏は首相、閣僚らには身の安全を保証したという。

カマラ大尉は23日のクーデター後、民政移管を担う国家民主評議会の議長就任を24日に発表、事実上の大統領となった。憲法停止と政府機関解散を命じていたが、スアレ首相らは反発していた。地元メディアによると、軍人26人、6人から成る同評議会は政府と民族構成を反映した権限移譲の交渉を開始している。

ただ、アフリカ連合(AU)はクーデターを非難。米国務省報道官も、早期の民政復帰を促している。

死去したコンテ大統領は1984年、初代大統領の死亡後、軍の力を借りて権力を奪取。1993年、98年、2003年に再選されている。ただ、経済悪化、汚職まん延や統治能力のほころびなどへの国民の不満が募り、06年に大規模ストライキが2度にわたって起き、07年にも全国規模のストが発生し、戒厳令も敷かれていた。


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000008-cnn-int