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2008年12月26日(金) 23時20分

枚方談合で元市長初の被告人質問 検察側の主張に反論産経新聞

 大阪府枚方市発注の清掃工場建設工事をめぐる談合事件で、競売入札妨害(談合)の罪に問われた元枚方市長、中司宏被告(52)の公判が26日、大阪地裁(樋口裕晃裁判長)で開かれ、初めての被告人質問が行われた。

 中司被告は、別の談合を進める元市議を排除しようと談合を共謀したとする検察側の主張に反論。「元市議は私にとって与党だった」などと述べた。

 中司被告は弁護側から元市議との関係について聞かれ、「政策に対して意見を言われたことはある。しかし反対されたことはほとんどなかった」とし、選挙の際は互いに応援していたことも明らかにした。

 一方、検察側が「蜜月関係」と位置づける元府警捜査2課警部補(49)=談合、収賄罪で有罪確定=との関係について、中司被告は、プライベートなことはほとんど知らなかったと強調。自分の預金口座の内情を元警部補に指摘されたことに触れ、「いろんなことを調べているとプレッシャーを感じ、気持ち悪いと思った」と述べた。

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