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2008年12月26日(金) 23時14分

水素燃焼で温度上昇=浜岡原発5号機の手動停止−中部電力時事通信

 静岡県御前崎市の浜岡原子力発電所5号機が先月に手動停止した問題で、中部電力は26日、高濃度の水素を含んだ排ガスが排気筒に通じる「希ガス減衰装置」に流入、水素が燃焼して温度が上昇したことが原因とする調査結果をまとめた。
 原子力安全・保安院は同日、同社の運転操作手順書の違反があったとして改善指示をした。
 同社によると、水蒸気を発生させる排ガス再結合器内の水素と酸素の濃度比が不安定な状態で運転を続け、排ガス中の水素濃度が上昇。水素が十分に取り除かれていないまま、放射能濃度を低く抑える希ガス減衰装置に流入して燃焼したため、温度が上昇したという。
 運転操作手順書では、水素濃度が4%を超えると手動停止に入らなければならないが、40%程度になるまで停止措置を取らなかった。 

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