＜静岡市＞国の補助金１億９７００万円を不適正使用（毎日新聞）

2008年12月26日(金) 22時27分

　静岡市は２６日、０３〜０７年度に国から受けた補助金で、約１億９７００万円が不適正に使われたと発表した。コピー用紙などの消耗品を買ったことにして、デジタルカメラやパソコンを購入したり、他の課のアルバイト費に流用したケースがあった。市は、国と協議して１億円程度を返還する方針。

　市によると、虚偽の請求書を業者に提出させて、別の物品を購入した「差し替え」は６０件計２２０８万円。他の課のアルバイト費負担は３１件計３３１５万円あった。私的流用やカラ出張、業者への「預け」などの行為はなかったという。

　会計検査院が愛知県などの不正経理を指摘したのを受け、自主的に同市が調査をした。年度末で事業費を使いきるため、全庁で使用する印刷用紙を購入するケースなどもあった。【松久英子】

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