記事登録
2008年12月26日(金) 22時09分

中台、海外油田を共同開発へ=ケニアの権益一部譲渡時事通信

 【北京26日時事】中国の石油大手、中国海洋石油と台湾中油は26日、中国が保有するケニアの油田開発権益の一部を台湾側に譲渡する契約を北京で結んだ。双方は台湾海峡に加えて海外油田の共同開発を進めることをうたった協力意向書にも調印。中台関係改善に伴い、石油分野の協力が強化されることになった。
 台湾中油によれば、中国側はケニア北部のアンザ盆地に位置する9号鉱区について、権益の30%を台湾に移譲。この結果、中国海洋石油が40%、スウェーデンの石油会社が30%の比率となる。中国はアフリカのエネルギー資源開発に積極的に取り組んでいる。
 中台の協力意向書には、双方が関心を持つ海外開発プロジェクトへの共同入札や権益譲渡、天然ガス市場の共同開発、原油・石油製品の取引、探査技術の交流などを盛り込んだ。 

【関連ニュース】
原油権益、30万バレルに倍増へ=新日石、新日鉱社長インタビュー
ガス供給停止を警告=欧州に影響も
公式機関創設で合意=「ガス版OPEC」と警戒も
中国製鋼管に相殺関税=最大40%
途上国の水質改善計画に総額100万ドル=米コカ・コーラ財団〔BW〕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000179-jij-int