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2008年12月26日(金) 22時00分

腐敗水点滴の母、医学書で勉強 「下手な医者より知識あった」産経新聞

 入院中だった1歳10カ月の五女の点滴に腐敗した液体を混入したとして、殺人未遂容疑で岐阜県関市の女(35)が逮捕された事件で、京都府警が女の自宅を家宅捜索した際、小児医学に関する教本や雑誌などを押収していたことが26日、わかった。

 一方、京都市内の女の滞在先では、こたつの中から液体入りのペットボトルを押収。液体は点滴に注入したのと同じものとみられ、府警は女が医療知識をかなり身につけ、周到に犯行を計画した可能性もあるとみている。

 府警は、女の自宅や滞在先から、医学関係の書籍や雑誌数冊のほか、複数の注射器、液体入りのペットボトルなどを押収。書籍類はいずれも古く、相当前に購入したとみられている。

 女は平成13〜18年の間に、次女〜四女の3人を、いずれも幼くして亡くしている。女の義父によると、女が次女を4歳で亡くした13年以降、医学関係のホームページを熱心に見るなどしていたといい、義父は「へたな医者よりも知識があるくらい一生懸命勉強していた」と話す。

 一方、ペットボトルをこたつに置いていたことに関し、府警は細菌を繁殖しやすくする目的だった可能性があるとみている。

 こうしたことから府警は、女が感染症や菌の繁殖などについてかなり詳しい知識を蓄える一方、計画的に犯行に臨んだ可能性があるとみて、動機や経緯などについて詳しく調べている。

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