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2008年12月25日(木) 20時53分

無年金状態から受給権回復、5か月で62人…社保庁まとめ読売新聞

 約5000万件の「該当者不明の年金記録」から自分の年金記録が見つかり、無年金状態から受給権を回復した人が今年5〜9月の5か月間で計62人いたことが25日、社会保険庁のまとめでわかった。

 62人は、一連の年金支給漏れ問題を受けて、本人や家族が社会保険事務所に問い合わせた結果、本人の記録に統合されていなかった納付記録がコンピューター上で見つかり、年金受給に必要な加入期間(原則25年)に達したという。

 この中には、本人がすでに死亡して遺族が記録訂正手続きをした5人や、手続き後、実際に受給する前に亡くなった93歳の女性1人が含まれている。

 見つかった記録は平均9年5か月分で、未払いの年金は平均、年約61万3000円(総額約3800万円)。最長の32年9か月分の記録が見つかった79歳の女性の場合、未払い年金は年約186万円に上った。

 一方、納付記録が見つかり、年金額が増額されたケースも同じ期間に約28万5000件あり、増額の総額は年約155億円分に上った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081225-00000056-yom-soci