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2008年12月25日(木) 20時39分

<クリスマス>雲隠れ、電話、TV出演…首脳たちの過ごし方毎日新聞

 【欧州総局】25日のクリスマスを各国首脳は思い思いのスタイルで過ごした。

 サルコジ仏大統領は公式訪問を終えたブラジルで、カーラ夫人や子どもと一緒に休暇に入ったが、行き先は一切公表せず「雲隠れ」している。高級リゾートでの豪華な休日が報道され、批判された経緯があり、隠密行動になった。

 ただ、現地の報道によると、大統領は、ブラジルに住むカーラ夫人の父親と合流、同国北東部に滞在し、ココナツが茂る海に近いバンガローで過ごしているという。

 任期中最後のクリスマスとなるブッシュ米大統領は、例年通り、ワシントン郊外のキャンプデービッドで家族と過ごした。24日朝には、イラクやアフガニスタンに駐留する米兵9人に「犠牲を払い続けていることに感謝する」との電話をかけたほか、「敵は休暇を取らない。自由を守るのは年中無休の仕事だ」と27日放送予定の演説内容を公表するなど、緊張感を切らさないよう心がけた。

 ハワイで休暇中のオバマ次期米大統領も、前線の兵士を忘れないよう呼び掛けるメッセージを公表した。

 一方、核開発を進めるイランのアフマディネジャド大統領は25日、英テレビ「チャンネル4」で演説、「もしイエス・キリストが生きていたら、米国の覇権主義に反対するだろう。短気な拡張論者たちに対抗する人々の側につくはずだ」と独特の世界観でクリスマスに「お祝い」を述べる。

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