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2008年12月25日(木) 20時29分

判決偽造で追送検=京都家裁書記官、詐欺容疑など−振り込め口座解除事件時事通信

 振り込め詐欺に使われた銀行口座から不正に預金が引き出された事件で、埼玉県警捜査2課などは25日、偽造した判決を使って口座から現金を引き出したとして、有印公文書偽造・同行使や詐欺などの容疑で、京都家裁書記官広田照彦容疑者(36)=偽造有印私文書行使容疑で逮捕=をさいたま地検に追送検した。
 調べによると、広田容疑者は9月、振り込め詐欺に使われた疑いがあり凍結されていた口座の名義人に対し、「馬場」という原告が債権を持っていることを示す京都地裁の判決文を偽造し、さいたま地裁熊谷支部に送付。その後、同支部が預金引き出しが可能となる差し押さえ命令を出したことを受け、10月に銀行から約400万円を自分が管理する「馬場」名義の口座に振り込ませ、詐取した疑い。
 追送検を受け、さいたま地検は26日にも広田容疑者を有印公文書偽造・同行使や詐欺などの罪で一括して起訴するとみられる。 

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