2008年12月25日(木) 20時25分

50次南極観測隊が成田出発＝豪州船で昭和基地へ（時事通信）

　海洋生物や高空の風などを観測する第50次南極地域観測隊（隊長・小達恒夫国立極地研究所教授、46人）の本隊が25日夜、成田空港発のカンタス航空機でオーストラリアへ出発した。老朽化した旧観測船「しらせ」（11、600トン）が退役し、新「しらせ」（12、500トン）は来年就役するため、同国の観測船「オーロラ・オーストラリス」（7880トン）を借り、30日にフリーマントルから南極・昭和基地沖へ向かう。
　隊員のうち、昭和基地西方の「セールロンダーネ山地」で地質調査を行い、大陸移動の解明を目指す6人は、11月半ばに空路で南極入りした。
　オーロラ号は来年1月中旬に昭和基地沖に到着し、約2週間滞在。燃料などは前倒しで輸送してあり、物資輸送量は例年の10分の1以下。越冬隊28人は残るが、オーロラ号は夏隊と第49次越冬隊を乗せ、2月21日に豪タスマニア島のホバートに戻る予定。　

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