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2008年12月25日(木) 21時20分

同僚“いじめ”の巡査長ら、傷害容疑などで書類送検…埼玉読売新聞

 埼玉県警は25日、同僚に暴力を振るったとして、警備部の巡査長(27)を傷害、銃刀法違反などの疑いで、警察署勤務の巡査(25)を暴行の疑いで、それぞれさいたま地検に書類送検したと発表した。

 巡査長は停職3か月の懲戒処分、巡査を警務部長訓戒とし、巡査長は同日、依願退職した。

 県警監察官室によると、巡査長は機動隊に勤務していた今年4月1日夜、同県朝霞市内の機動隊施設の事務室で、同僚の男性(28)に自作のナイフ(刃渡り約13センチ)を見せ、「後ろに下がったら刺す」などと脅した上、すねを何度もけって2週間のけがを負わせた。当時機動隊員だった巡査は3月26日、独身寮でこの男性の顔を殴った。

 巡査長は昨年4月頃から、男性を独身寮の自室に呼び出し、「格闘技の練習」などと称して暴行を加えていたという。巡査長は「指導、しつけのためにやった」と説明している。事件当時、機動隊中隊長だった警部(44)も本部長注意とした。

 高橋克郎・県警監察官室長は「このような行為をしたことは誠に遺憾。今後、指導監督を徹底する」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081225-OYT1T00616.htm