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2008年12月25日(木) 23時07分

<伊藤ハム>消毒薬減らす操作 シアン化合物誘発毎日新聞

 伊藤ハム東京工場(千葉県柏市)がシアン化合物を含む地下水を加工食品に使っていた問題で、水質検査担当者が地下水の消毒薬を減らす操作をしていたことが外部有識者による調査対策委員会の調べで25日分かった。その結果、シアン化合物が発生しやすくなったという。

 25日に公表した調査結果によると、同工場で使用していた水は今年4月以降、塩素酸が水道法の基準値を上回る状態が続いていた。担当者は9月以降の検査で少なくとも4回、塩素酸を含む消毒薬の投入量を通常の半分程度に抑え、その結果、数値は基準値内にほぼ収まったが、シアン化合物を生じやすい塩素酸濃度になったという。【森禎行】

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