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2008年12月25日(木) 09時58分

小中生の就学援助が急増中国新聞

 家庭の経済的な事情で給食費、修学旅行費などの就学援助を受ける小中学生が、中国地方で急増している。昨年度の5県の受給者は約10万5000人。5年前より3割近く増え、広島市では児童生徒の4人に1人が援助を受ける。派遣社員など、収入が少ない非正規労働者の増加を反映し、生活困窮が広がる実態を裏付ける。

 就学援助は学校教育法などに基づき、生活保護を受けるなどする低所得の世帯に市町村が支給する。

 2007年度の5県の受給者は、広島約4万1600人、山口約2万9000人、岡山約2万2000人、島根約6400人、鳥取約6000人で、計10万5246人。少子化で児童生徒数は年々減っているのに、受給者は02年度より28.9%増。児童生徒の6人に1人が受けている。

 広島市の受給は岡山県全体を上回る約2万4300人。ここ10年で倍増した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812250288.html