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2008年12月25日(木) 09時58分

過払い回収、4年で21億円中国新聞

 多重債務者の救済に取り組む、はまだ市民総合法律事務所の田上尚志弁護士(40)が依頼者の過払い利息返還訴訟で取り戻した額が、4年足らずで21億円を突破した。田上弁護士は、「地域への還元」として報酬の一部で24日、石見地区9市町に自動体外式除細動器(AED)計11台(275万円)を贈った。

 田上弁護士は2005年1月に浜田市に着任以来、いわゆるグレーゾーン金利の過払い金返還訴訟を積極的に手掛けている。年間約800件を扱い、22日までに消費者金融から回収した過払い金は石見地方の多重債務者を中心に21億497万9302円に達した。全国クレジット・サラ金問題対策協議会(750人)の会員弁護士らの中でも突出した回収実績を上げている。

 貸金業法改正で、高利のグレーゾーン金利は2009年末にも撤廃されるが、田上弁護士への相談は今のところ減少していないという。

【写真説明】AEDを受け取る市町担当者(右)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812250200.html