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2008年12月25日(木) 09時58分

てくてくリハビリで地球2周中国新聞

 脳内出血による右半身まひの障害で、歩いてリハビリを続ける広島市安佐北区の伊藤豊彦さん(75)が「地球2周」分にあたる約8万キロを歩き切った。1周目の達成から12年。「支えてくれている家族や友人に感謝している」と喜んでいる。

 伊藤さんは1982年、車の運転中に気分が悪くなり、市内の病院に緊急入院。左脳の血管が破れ、右半身まひと言語障害が残った。退院の2年後、広島カープの山本浩二選手が2000本安打を達成したのに励まされ、目標を持とうと「地球1周テクテク計画」を始めた。

 1日約3時間歩き、96年に1周目を達成した。99年には脳梗塞(こうそく)で再び入院したが、復帰後もこつこつ歩き続けた。朝の2時間と夕方の1時間、大雨でない限り歩くことは欠かさなかった。伊藤さんは「3周目はさすがに難しいかもしれないが、これからも歩き続けたい」と意気込んでいる。

【写真説明】「地球2周」分を歩き、花束を渡される伊藤さん(右から2人目)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812250204.html