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2008年12月25日(木) 09時58分

名荷神社の大しめ縄新調中国新聞

 広島県の無形民俗文化財「名荷神楽」で知られる尾道市瀬戸田町の名荷神社(田賀寛人宮司)の大しめ縄が19年ぶりに名荷地区の人たちによって新しく作られた。初詣でを前に30日、本殿に飾られる。

 新調された大しめ縄は長さ6メートル、幅は太いところで直径40センチもある。10月初めに三原市で2トン車1杯分のわらを調達。乾燥させた後、11月からしめ縄作りにかかり、同30日に完成させた。製作に従事したのは、今年40歳を迎える「不惑寿賀者」や後輩、氏子ら延べ50—60人。

 大しめ縄は毎年、不惑寿賀者の同級生が製作、整備するのを伝統としてきた。19年前の新作当時は20人もいた不惑寿賀者も近年は7人前後と減った。このため6月、不惑寿賀者以外にも地域に呼び掛け、五十数人で保存会を結成。大しめ縄の保存、整備を担っていくことになった。名荷神社総代長の稲田邦郎さん(69)は「みんなの協力で立派なものができた。ぜひ、初詣でして見てほしい」と話している。

【写真説明】大しめ縄をつくる名荷地区の人たち(11月30日、名荷神社提供)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812250224.html