2008年12月25日(木) 22時56分

被害者の父が被告に「泣くな！」　京都の小６殺害事件控訴審（産経新聞）

　京都府宇治市の学習塾で平成１７年１２月、市立新明小６年の堀本紗也乃（さやの）さん＝当時（１２）＝が刺殺された事件で、殺人などの罪に問われ、１審京都地裁で懲役１８年（求刑無期懲役）の実刑判決を受けた元塾アルバイト講師、萩野裕被告（２６）の控訴審公判が２５日、大阪高裁（的場純男裁判長）で開かれた。

　紗也乃さんの父、恒秀さん（４５）が意見陳述し、顔を紅潮させて涙を流す萩野被告に「泣くな」と大声で一喝する場面もあった。

　意見陳述で恒秀さんは「３年前に娘が感じた想像を絶する恐怖を思うと、今でも胸が張り裂けそうになる」と心情を吐露。「巧妙なうそで自分を正当化しているだけ」と萩野被告の言動を批判し、「万死に値する」と述べた。

　公判は来年２月１７日に結審する。

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