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2008年12月25日(木) 22時32分

<広島生存権訴訟>支援団体「不当判決 戦い続ける」毎日新聞

 生活保護費の老齢加算や母子加算の廃止は違憲として広島県内の受給者が同県などに廃止処分取り消しなどを求めた訴訟で広島地裁が25日、原告全面敗訴の判決を出したことについて、原告支援団体が東京都内で会見し、抗議声明を出した。

 同種の訴訟の原告や支援者でつくる「生存権裁判を支援する全国連絡会」で、声明は「今回の不当判決に抗議し、老齢加算、母子加算を復活させるため引き続き戦う」としている。

 東京高裁に控訴した原告の一人で東京都大田区の榊原芳治さん(74)は「(6月に原告が敗訴した)東京地裁判決をもう一度聞かされたようで怒りを覚えた」と語った。

 一方、厚生労働省の江利川毅事務次官は25日の定例会見で「(判決は)現行制度でよいとなったが、訴えた方々の声も聞き、運用面でもっと皆さんに納得してもらえるような制度に心掛けていく必要がある」と述べた。【佐藤浩】

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