記事登録
2008年12月25日(木) 11時01分

もみじマーク、義務化撤回=「高齢者いじめ」批判受け−道交法改正へ・警察庁時事通信

 75歳以上の運転者に6月から義務付けられた高齢運転者標識(もみじマーク)の表示について、警察庁は25日、義務化を事実上撤回する方針を固めた。「高齢者いじめ」の批判を受けたことなどが理由。義務化した法律は修正せず、付則で「当分の間適用せず、努力義務にとどめる」とした道交法改正案を来年の通常国会に提出する。26日から1月24日まで国民の意見を募る。
 表示の義務化は昨年決まった。交通事故が減る中で、75歳以上の運転者が原因の死亡事故は2007年に10年前の約1.5倍に増加。一方、表示率は06年1月時点で35.3%と低迷していたため、努力義務から罰則付き義務に強化した。
 しかし、今年6月の施行直前に義務化への批判が国会などで相次ぎ、警察庁は1年間取り締まらないことを決定、見直しを始めた。8−9月のアンケート調査で、マークを「いつも」「ほとんど」付けているとした回答が計75.4%に上昇したため、「広報啓発で普及定着は可能」と判断。改正前に戻すことにした。 

【関連ニュース】
事故はだめ! 長生きしてね おじいちゃん=川柳で交通安全を
死者131人、最少更新=秋の交通安全運動
カード渡して交通安全=全国3万人が戸別訪問
バス側面に巨大白バイ=安全運転訴え
秋の交通安全運動始まる=全座席でベルト着用を

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081225-00000042-jij-soci