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2008年12月25日(木) 21時59分

1人当たりGDP、日本は19位 経済力低下が鮮明に産経新聞

 内閣府が25日発表した国民経済計算確報によると、2007年の日本の1人当たり名目GDP(国内総生産)は、OECD(経済協力開発機構)加盟30カ国中19位だった。今年1月、大田弘子経済財政担当相(当時)が通常国会冒頭の経済演説で「もはや日本は『経済は一流』と呼ばれる状況ではなくなった」と述べて反響を呼んだが、念頭には、18位だった06年の1人当たりGDPがあった。さらに順位を落としたことで、日本の経済力低下が鮮明になった。

 07年の日本の名目GDPは前年比0・5%増の4兆3854億ドル(当時のレートで516兆4247億円)。1人当たりでは3万4326ドルで、首位のルクセンブルクの3分の1以下となり、前年19位だったイタリアに抜かれた。名目成長率の伸びが低かったことや、対ユーロで円安だったことが要因。

 1990年代半ば、日本の“指定席”は3位だった。

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