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2008年12月25日(木) 21時33分

<通常国会>荒れ模様に 2次補正予算案めぐり与野党攻防毎日新聞

 臨時国会が25日閉会し、与野党攻防の場は来年1月5日召集の通常国会に移る。自民党が08年度第2次補正予算案の1月9日の衆院通過を提案したのに対し、民主党は拒否。与党は1月13日までに衆院通過させる段取りを描いており、通常国会は冒頭から荒れ模様の展開が予想される。

 衆院予算委員会の鈴木恒夫筆頭理事(自民)は25日、枝野幸男氏(民主)と会談し「国民生活の不安は増している。一日も早い2次補正の成立が必要」と強調。1月8、9両日に審議し、9日には本会議で採決する日程を提案。枝野氏は「審議は最低5日間必要」と応じず、1月5日に改めて協議することになった。

 通常国会では09年度予算案の審議も控えている。与党が重視する予算案の年度内成立のためには2月下旬までの衆院通過が必要だが、2次補正の衆院通過が遅れれば予算案の衆院通過がずれ込む恐れが出てくる。2次補正に含まれる定額給付金には自民党内にも疑問の声がくすぶる。渡辺喜美元行革担当相は25日、「給付金は評判が悪い。修正があっていい」と指摘。与党は強行採決も辞さない構えだが、造反の懸念を抱える。【高本耕太】

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